押出成形ラボ 環境負荷低減活動 リサイクル材 リペレット製作
概要
押出成形ラボ 環境負荷低減活動 リサイクル材 リペレット製作
今回は押出成形ラボを運営している三協化成株式会社の環境負荷低減活動を紹介します。三協化成株式会社では循環型社会、エコ社会という時代のニーズに応えるために環境負荷軽減活動としてリサイクル促進を行っています。リサイクル促進の具体的な活動として当社や関連会社の生産工程で発生したプラスチック廃棄物をリペレット加工をして再利用しています。
【リペレット加工とは】
リペレット加工とはプラスチック廃棄物を粉砕・溶融をして再度原材料にするリサイクル方法です。
【リペレット加工の工程】
ここでは三協化成株式会社で行っているリペレット加工の工程を説明します。
①プラスチック廃棄物を粉砕する
生産工程で発生したプラスチック廃棄物を材料の種類ごとに分けます。その後、粉砕機に入れてプラスチック廃棄物を粉砕します。
②粉砕したプラスチック廃棄物をリペレット機に投入し、溶融・押出を行う
粉砕したプラスチック廃棄物をリペレット機内で溶融し、押出を行います。
③細い押出形状の樹脂をペレットサイズに切断し、リペレットになります。
リペレット機内で溶融、押出した細い押出形状の樹脂を切断機でペレット形状に切断し、
リペレットとなります。
【リペレット加工による環境負荷軽減効果】
①プラスチック廃棄物の排出を抑制できる
粉砕したプラスチック廃棄物をそのまま使用し成形した場合、粒形が不揃いの為、樹脂の流動性が安定しません。
この為、多くの粉砕を消費することが困難でしたが、リペレット加工することで粒形が均一となり、品質、成形が安定し、粉砕をそのまま使用するよりも多くのプラスチック廃棄物をリサイクルすることが可能となります。
また、弊社では客先で発生したアルミサッシと樹脂形材を同時に切断した際のプラスチック廃棄物を回収し、アルミの切粉を除去します。その後、リサイクル、リペレット加工を行っています。
本来、金属粉のついたプラスチック廃棄物のリサイクルは困難なものとして廃棄されましたが、リサイクル運用を可能としました。
②循環型社会、エコ社会への貢献
プラスチック廃棄物を再利用した材料を使用している為、新規プラスチック材料の使用量も減少します。
プラスチック廃棄物をサーマルリサイクル(燃焼して熱を回収すること)する場合に比べ、リペレット加工による再利用はマテリアルリサイクル(資源としての再利用)と呼ばれ、CO2発生の削減効果があります。
その他・情報:三協化成の加飾技術と品質確保
■様々な種類の材料を使用することで硬質三色成形の単色からメタリック調、木目調など幅広い色調の製品を形成できます。
■ラミネート貼り付けによる外観加飾が可能です。
■センサーカメラとモニターを使用したインラインでの品質確保が可能です。
その他・情報:三協化成では デザインを形にします
■「樹脂化設計」に我々の知見でお応えします。「樹脂化設計・金型設計」のみ、から「量産」までの全てのステージでお応えします。